暗峠
 Kuragari Pass
国道308号@大阪府東大阪市・奈良県生駒市
芭蕉も越えたという由緒ある峠
越奈良街道 は大和 (奈良県) から河内を経て難波 (大阪) へと至る古道であり, その国境 (県境) に位置するのが暗峠である. 江戸時代には, 俳聖・松尾芭蕉も「菊の香に くらがり通る 節句かな」 と詠んだという歴史のある街道であり, 峠付近は宿場として栄えた. 現在でも峠付近は歴史を刻んできた石畳が残っており, 日本の道百選に選ばれている.

このように, 暗峠越えの道はかなり古くからのルートであり, むろん自動車の通行など考慮されていない. よって道路の幅員は非常に狭く, 急勾配で直線的に峠を越えている (下の地図を参照されたい). 最近の道路地図では「車両通行困難」とまで書かれているほどだ. そんな暗峠越えの道であるが, 少し北には阪奈道路というバイパスが通っており, すぐ北には第二阪奈道路 (有料) が全長約6kmの阪奈トンネルでこの区間を抜けている. このため交通量も少ないと思われるのだが, 結構交通量がある. 通行するとき, 特に対向車が来たときには細心の注意を払って対処したい. マニュアルミッションの車では坂道発進に注意. 場所によってはサイドブレーキを引いても車が下がるので, これもまた細心の注意が必要である. また, 日が暮れてから, 峠付近から大阪方面を眺めると夜景がすばらしいようであるが, 暗くなってからこの道を走る勇気がない.

参考文献
奈良県観光情報 大和路アーカイブ

[1999年8月27日・2002年8月10日 走行, 2002年8月25日 作成]
周辺地図
暗峠への入口
国道170号箱殿交差点を東に入り, 暗峠を目指す. 写真は近鉄の高架下をくぐるところ. ここから峠道の始まりだ. ただ, 大阪側から入ると一方通行になっているため, 迂回が必要. 看板の通りに暗峠を目指す.
 
迂回を促す看板の拡大. やはり, 迂回路が国道本線より太く表記されているのが気になる. だが, 実際国道よりも広いのだから仕方のないところ.
一方通行区間を迂回
迂回路途中. 国道308号暗峠方面へはこの踏切のところを右折する.
凍結注意
この凍結注意の標識が現れたら, そこを左折すれば国道308号である. 付近は完全に住宅地の中. 周りに迷惑をかけないようにしたい.
超急勾配を上る
いよいよ, 暗峠越えの始まりである. 道はアスファルトではなくコンクリート舗装. この舗装と, 地面と垂直な電柱, そして水平な民家の塀が, 勾配の厳しさを物語る.
 
とにかく, 急勾配が続く道である. 対向車がきたら大変だ.
対向車とすれ違う
ついに, 対向車が来てしまった. 写真は3台目で, この直前に 2tトラック (!) とすれ違ったばかり. 車をギリギリまで左に寄せ, ドアミラーをたたんで待機中.
急勾配・ヘアピンカーブ
超急勾配・連続ヘアピンカーブ区間にさしかかる. ここで対向車が来ると大変なことになりそう. 来ないことを祈りながら切り抜けよう.
小休止
平坦なところに出たので, 小休止. だが, 車から降りてみるとそれなりに勾配がある. 完全に感覚が麻痺している (笑).
峠の集落入口
なにやら管理用の道路と合流したので, そこで大阪方面を振り返って撮影. 左側の道から上ってきた.
 
同じところから峠方面を撮影. あろう事か, 国道は左の道である. 軽自動車と比べてこれなのだから, 幅員の狭さがわかっていただけると思う. ここまでくると, 峠はすくそこだ.
石畳の暗峠
峠に到着. 道は石畳であり, 青く澄んだ空が美しい. 幅1.3m制限の標識が哀愁漂う. また, ここに集落があるということに驚かされる. この集落の人たちにとっては, 大切な生活道路ということか.
 
振り返って, 大阪方面を撮影. 夜になると夜景がすばらしいそうだが, この道を夜に走るのは, かなりの勇気がいる.
 
峠を奈良県側から撮影. なかなか情緒あふれる風景だ.
 
峠から奈良方向を見る. この角度から見ると道が深く落ち込み, 無くなっているようにも見える. なお, 上を通っているのは, 信貴生駒スカイライン.
朝日を浴びながら峠を下る
奈良県にはいると, 程なく景色が開ける. 朝日を浴びる棚田と住宅地が美しい. また奈良県側は, このように一部区間で道が改良されている.
生駒市内 麓の集落に到着
奈良県側も狭い道が続く. 大阪側ほど激しい道ではないが, 住宅地が近くなると, 交通量が増えるので注意が必要. この走った日も, 何度か対向車に遭遇し, バックを余儀なくされた. 写真の一方通行区間に来れば, すぐに国道168号に合流し, 峠越えの道は終わりだ. ただ, 暗越奈良街道 (R308) は, この先奈良まで昔ながらの狭い道が続く.
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