紀見峠
 Kimitoge Pass
国道371号@大阪府河内長野市・和歌山県橋本市
真田幸村も夜中に越えたという峠
見峠 は国道371号の大阪府と和歌山県の県境に位置し, 紀伊見峠とも呼ばれる. 紀見峠越えの道は, 南河内から紀ノ川流域へ通じる唯一の幹線道路であり, 平安時代初期に南海道の官道として整備された. 後に, 高野山参詣が盛んとなってからは高野街道と呼ばれるようになったいう. かつては, 旅人たちがこの峠で一服し, 峠の茶屋として, 後には宿場町として発展し, 現在でもその宿場跡が残っている. また, 九度山 (和歌山県九度山町) に幽閉されていた智将真田幸村が慶長19年10月9日, 決死の脱出を決行し, 家族・手勢を引き連れ, 夜の紀見峠を越えて大坂城に向かったという. 峠越えの道は昭和37年 (1962) に国道170号として指定され, 昭和56年 (1971) に国道371号に指定された. このためか, 今でも峠道には国道170号であることを示す標識が残っている.

[2000年2月17日 走行, 2002年9月23日 修正]
周辺地図
旧道を進む
現在の国道371号は紀見トンネルで峠を抜けているので, 峠へはこの旧道を進む. 旧道沿いには民家が何軒かあるが, これもやがてなくなる.
旧道から紀見峠を望む
旧道は紀見トンネル入り口付近で現在の国道371号をまたいでいる. このときは通勤の時間帯に入っていたので, 車の数が多くやや渋滞していた.
朽ち果てた国道170号
車の多い国道が嘘のように, 旧道の峠道は静まり返っている. ところで, 写真の左側に国道標識が写っているのだが, これが国道170号の標識らしい.
 
その国道標識の拡大写真. 朽ち果ててしまって, 170という数字は全く読みとれないが, 情報によればこれが国道170号の標識らしい. 少なくとも371でないことはわかる. なぜこの国道371号の旧道に170号の標識があるのかは, 上で書いたとおりである.
峠に到着
深い木々の中をさらに上っていくと峠に到着した. 峠付近は開けており, 「和歌山県」「橋本市」 と県境の標識がある. 左へ上っていく道は旧宿場へと続いているのだろうか.
 
峠にあった紀見峠の看板. 「金剛生駒国定公園 紀見峠」とある.
 
旧式の案内標識もあった. 「橋本 9km 桂本 2km」とある. その横には, 比較的最近設置されたと思われる案内看板があった.
 
峠を反対方向 (大阪方面) で撮影. 左には民家が見えている. 写真を撮っていると一台の軽自動車がやってきて, 女性が一人降り, その民家へと歩いていった.
橋本市街方向へ向かう
峠をすぎると, また民家のない静まり返った道が続くが, やがて民家が見え始める. 峠道ももうすぐ終わりだ.
林間田園都市
国道371号との合流点に到着. このあたりは住宅地として開発されており, 住宅がひしめき合っているのが見える. たった今まであの静かな峠にいたのが嘘のようである.
Back