尾鷲隧道 Owase Tunnel [3-31]
三重県北牟婁郡海山町, 三重県尾鷲市
長島隧道 海野隧道 道瀬隧道 三浦隧道 相賀隧道 尾鷲隧道 小坂隧道 木本隧道
国道42号は, その「42」という若い番号からも察することができるように, 全国の国道の中でも重要な位置にあると言えよう. ゆえに, 現在使用されているトンネル等の構造物は, 概ね昭和40年前後に竣功している. すると, これらの構造物に対して非常に興味深い (むろん, 旧道マニアの目から見て) 旧道が残っていると予想し, 現地調査に赴く, という流れになることは非常に自然である. というわけで, 国道42号の紀伊長島町 〜 熊野市にかけて残る旧トンネル群を訪れてきた.
ここで, 道の歴史についても少し触れておこう. 現在の国道42号は古くから熊野街道と呼ばれている道で, 非常に歴史ある道である. 車道としての歴史は明治21年に街道が改修されたことに始まるが, 車道といえども幅は狭く, 籠や馬車が通ることができる程度だったという. そこで明治43年, 自動車も通れるような道への改修に着工した. このときの道が, ここで紹介する8個の隧道を含む旧道である.
D A T A
調査日
2005年1月2日
路線
一般国道42号 (起点: 静岡県浜松市, 終点: 和歌山県和歌山市)
所在地
三重県北牟婁郡海山町大字小山浦
三重県尾鷲市大字南浦
[↓マピオンの地図で確認できます]
mapion
尾鷲隧道周辺地図
尾鷲隧道を訪ねる

鷲隧道は廃道となっているが, 歩いて抜けることは可能だろう. しかしこのトンネルの場合, トンネルの尾鷲側すぐの丑の谷橋という橋が, 完全に崩落している. このため, トンネル自体は通り抜けできるのに, 向こう側にたどり着けないという残念なことになっている.




 
A地点: 国道42号, 尾鷲トンネル. 多くの車が通過する. この付近では大動脈と言えよう.
A地点: 尾鷲トンネルのすぐ左で尾鷲隧道はひっそりと眠る.
A地点: 銘板拡大. 独特の書体で「道隧鷲尾」.
 
A地点: 隧道内部. 天井に取り付けられていたであろう電線が地面に落ちていた.
A地点: 起工: 明治四拾四年拾月
竣工: 大正五年四月, 他は判読不能.
A地点: 内部から外を撮影. 国道には落石防護壁が設置されていて, 実は旧トンネルの入り口を発見しにくい.
A地点: 旧トンネル遠影.

 
B地点付近: 場所は変わって尾鷲市側からアプローチ. 神社とお寺過ぎた交差点を左折する.
C地点: 途中, 熊野古道馬越峠への道が分岐するが, 構わず直進する. 
D地点付近: 最後の住宅地を過ぎるとゲートが現れ, 道は荒れる. 腐りかけたこのゲートは国道時代の物だろうか.
E地点: 道はやがて未舗装となり, さらに進むと. 尾鷲隧道が姿を現す. しかし, 隧道へたどり着くことはできない. 
E地点: 橋脚ごと橋が崩壊している. 恐らく台風が襲ったときにこうなったのだろう. 長らく崩壊寸前であったという橋は, 台風でとどめを刺された.
E地点: 目一杯ズームして撮影. 海山町の看板が確認できる.
  
おわりに
  松阪側は国道42号のすぐそばなので, 見学は容易である. また近くまで寄れるのでこちら側からアプローチするのが一般的である. しかし, マニアなら尾鷲市街から旧道をたどり, 新宮側も拝んでおきたいところだ.
References
マニア必見 ずい道めぐり 紀勢国道事務所
道の歴史に詳しい. 興味のある人は必見.


Back